イタリアで詐欺にあいました

現役の教師です。ニューリーダーになるための教養を発信しております。皆さんの生活に「きっかけ」を与えられるような情報を届けます。

キリスト教〜アウグスティヌス編〜

キリスト教③〜アウグスティヌス編〜

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さて、前回はパウロについて学びました。今回の人物は・・・アウグスティヌスというう人物です!名前覚えにくいですよね・・・(笑) では今日もざっくりと学んでいきましょう!!

 

 目次

 

アウグスティヌスの生涯

350年、北アフリカのタガステに生まれます。母は敬虔なキリスト教徒です。ではその青年期どのような生活を送っていたかというと・・・快楽に溺れる生活を送っていたようです!(笑)酒や女に溺れていたようですね。しかし、キケロの書や親友の死などのさまざまな出来事を経て、本当の生き方を求めるようになります。キリスト教に近づき、パウロの書簡を熱心に読みます。そしてキリスト教への道を極めようと決意します。

 

 

アウグスティヌスの教え

三位一体説

当時キリスト教を国境としていたローマ帝国は、カトリック教会の教義論争や異端問題を解決したいと考えていました。
様々な考え方が入ってきた時に、神の正体は一体なんなのか?というような疑問を持つ人がたくさん出てきます。キリスト教の人は旧約聖書も読みますよね?「ヤハウェが神なの?キリストが神なの?一神教じゃないの?」なんて思いますよね?
そこでアウグスティヌス三位一体説を提唱します。

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三位一体

つまり、父なる神(ヤハウェ)・神の子(イエス)・聖霊(神の力)とし、根本的には同じ存在だとしました。「旧約聖書新約聖書に書いてある神は実は一緒ですよ〜」みたいな感じです。

 

神の国

アウグスティヌスの功績の一つとされているのが、「教会の地位の位置ずけ」です。キリスト教といえば教会が思い浮かぶと思いますが、では教会とはなんなのでしょうか?その理論の基礎を作ったといわれています。その理論を見ていきましょう。

アウグスティスが参考にしたのが

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プラトンの学校
  1.  

プラトンです!!プラトンといえばイデア論というやつです!
その考え方と考え方がとても似ています。それがアウグスティヌス神の国です。

神の国論の中では、神の国神の愛や隣人愛が満ち溢れている神の国と、自分のことばかり考えている自己中の人間のすみかである地の国の2つの世界に分かれているとしました。理想としては神の愛や隣人愛が溢れていますが、実際の世界を見ると窃盗や殺人が起こったりなど、キリストの考えている世界とは全く別の世界だったのですね。

そこで神の国と地の国をつなぐ存在として、教会の存在があるとアウグスティヌスは説きました。教会とは神に近づける神聖な場所です。だからこそキリスト教の人は教会を大事にするのですね。
この考え方がローマ法を頂点とした組織であるカトリック教会がヨーロッパ中世社会の精神的支柱になるきっかけとなります。ちなみに現在でもローマ法王が統治している国はどこか知っていますか?そう世界最小の国であるバチカン市国ですね。私もバチカン市国は行ったことがあります。

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広場

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サンピエトロ大聖堂の内装

 

こうして教会の存在は広がっていきます。

 

終わりに

いかがだったでしょうか。前回のパウロ↓↓↓

 

sho8917.hatenablog.com

 

キリスト教の理論を作ったとすれば、アウグスティヌスキリスト教を広めたといってもいいかもしれません。
では次はトマス・アクィナスについて見ていきます!ではまた!!👋